縫取織紬着物「ジゼル」
Completed: 2011
Material: Silk
Prize: 第66回埼玉県美術展覧会 入選
タテ糸に平絹、ヨコ糸に紬糸を使用し、五倍子(ヌルデ)の鉄媒染で染めた銀鼠を主役に配色した。ヨコ糸の入れ方によって、横縞、千鳥格子の部分など地の柄に変化を持たせた。縫取り糸もヨコ糸と同じ太さの紬糸を用い、エンジュや藍で染めわけた。
クラシックバレエの演目「ジゼル」をテーマに、ジゼルの純粋さを表す百合の花と、コールドバレエの移り変わるフォーメーションをイメージした柄を静かなグレーの空間に浮かぶように配置した。